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10歳で進路決定!?初等から高等までのドイツ教育環境を紹介!

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Hallo, was geht?

Ich bin Kitarou

こんにちは、Kitarouですっ!

 

外国に行ったり、住んだりしたらその国の学校事情ってどうなってるか気になりません?

僕は現地で語学学校に通った時にドイツの教育がテーマだったことがありました!

小、中、高のシステムが違うのです。

 

え?6から12まで小学校でその後、中学校、高校、大学・・・じゃないの?

 

いえいえこれはあくまで日本の場合の教育システムです。

世界中どこにでも同じような学校の制度があるんじゃないのです。

 

ではではドイツの教育事情についてお話していきますっ!

 

ドイツの学校の種類

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まずは上記の図の通りドイツにはさまざまな学校があります。

まず初等教育としてGrundshculeがあります。

日本同様小学校の位置付けで6歳から通い始めます。

1年〜4年生まで通ったら終了です。

そして4年生終了時点で生徒は5年生から通う学校を3つの選択肢から選ばないといけません。

それがGymnasium, Realschule, Hauptschule。

何が違うかというと、ちょっと語弊を生みますが、

  • Gymnasiumは普通〜優秀な子が行く学校(1番)
  • Realschuleは普通からちょっと成績が悪い子が行く(2番)
  • Hauptschuleは結構成績が悪い子が行く学校(3番)

必ずしもこの限りじゃありません。

あくまで便宜的な理解のために述べてます。

ではなぜこうして順位付けられているかというと、Gymnasiumに行くためにはGrundschuleである程度優秀な成績が求められます。

それがしっかりできていると進路相談の時に「Gymnasiumは問題ありません」と担任から言ってもらえます。

 

同様にある程度学校での成績、姿勢を元にRealschuleを勧められたり、Hauptschuleを勧められます。

 

日本では小学校、中学校、高校、大学に分かれています。

高校にいくには中学の卒業資格(基本もらえる)、大学には高校の卒業資格があれば進学可能です。

特に途中で進路に枝分かれはなく一本になっています。

日本では大学の代わりに専門学校に行く人もいます。専門は立派な学校法人ですね。

 

そういった意味でドイツの教育環境は複雑なように見えますね。

Gymasiumについて

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そのまま5年生から12年生まで通うことになります。

勉強する内容は日本の中学〜高校でやるような広範囲の分野です。英国数理社から体育や音楽など幅広く学びます。

9年生くらいからある程度文系、理系が分かれてくるようでこの辺りは日本と似ているいます。

 

そして12年生の最後にAbiturという卒業試験をやります。

これは卒業に必要な試験でこれで成績が決まります。

でもこの成績が大学入学につながります。

 

というのもドイツには日本のような大学入学試験がありません。

Abiturの成績によって行ける大学が決まります。

 

んじゃみんないい成績とったら良い大学いけんじゃね?

 

という質問がやってきます。

でもこれが間違い。Abiturは日本の国公立大学試験並みに難しいです。

数学は2時間で3〜4題を記述回答。

英語は辞書持ち込みで3時間の論文記述。

 

文系の僕にとって3時間も英語で論文書いてると頭がおかしくなりそうです。笑

でも18歳時点でそれができるからドイツの学生って英語が上手なんだなと思います。

 

Abiturの後に卒業式があり、UniversitätまたはHochschuleに進学できます。

ここに大きな違いはなくてやりたい専門や学部によってどちらに行くか決まってきます。

 

RealschuleとHauptschuleについて

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この2つについては簡単にいうと Realschuleが専門と学校の勉強を両方できるような場所です。

というのもRealschuleは10年生時点で成績がよければGymnasimuに転入できます。

またGymnasiumに行かなくてもBerufussculeという職業専門学校に通うことができます。

いわゆる簿記や大工の初歩など手に職をつける上で必要な技術が学べます!

 

そしてFachschuleという専門学校に通い、最終的にFachhochchuleという高等専門技術学校まで通いつめます。

これって結構長い道のりで留年せずにクリアしても24歳なんですよね。

そういった意味でドイツって本当に教育が充実しているのかなと思います。

 

Hauptschuleも同様でRealschuleのように大学にまで上り詰める選択肢に欠けるところがあります。

10歳で進路決定できるのか?

ドイツの子供はでは10歳までにGymnasium, Realschule, Hauptshculeのどれか選べるのだろうか?

多分、レベルが1、2、3番となんとなく位置付けられてるだけで特に深い意味合いはわからないだろう。

 

結論は本人の固い意思がない限りは両親が基本的に決定するようです。

でもこうなってくると日本人である僕たちはやっぱGymnasium 行かせたいと思う。

実際この基本的なスタンスもドイツでは同じですが、日本みたいに小学校から塾に行って夜まで勉強ってことはさせません。

 

ちっちゃいうちは昼過ぎには授業を終えて友達と外でサッカーしたり鬼ごっこみたいな遊びをする。

 

これが基本ドイツの教育スタンスです。

進路が定まらないならGesamtschuleもある!

これってフィンランドのシュタイナー教育を真似して作られたものなんですが、GrundshculeからAbiturまで13年一貫制の学校もあります。

これで競争のある4年で進路を決めずにじっくり視野を広げて技術職や大学など進路を決められる制度もあります。

 

まとめ:ドイツって子供への配慮がすげえ!!

このようにドイツには子供が競争もでき、またじっくり育て上げることもできる環境が整っています。

でも一番大事なのってやっぱり大人がしっかり子供を見守るシステムになっているかってところかと思います。

 

ドイツができて日本ができてないとかはありませんが、互いに良いところをもっと真似て良いものを作れれば良いんじゃないかと思います。

 

ではでは 

 

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